グッズ保証の対象外になるケースは?データ起因のトラブルと回避ガイド

2026.04.30 Thu

データ起因のトラブルと回避ガイド
 

「不具合があれば対応してもらえる」――。
これはグッズ制作を依頼する側にとって、当然の期待です。
 

ZEAMI Goodsは、品質基準を超える不具合に対して 無償再製作またはご返金 で対応しています。
 

しかし一方で、「保証の対象外」 となるケースも存在します。
 

これを知らずに発注すると、「対応してもらえると思っていたのにダメだった」というすれ違いが発生します。
 

本記事では、よくある質問「保証の対象外になるケースはありますか?」を出発点に、対象外となる典型ケース、その背景、回避方法までを徹底解説します。


Q 保証の対象外になるケースはありますか?
 

はい。お客様のデータに起因する問題 および 製作特性上避けられない現象 は、保証対象外となります。
 

以下の場合は保証対象外となりますのでご注意ください。
 

  • 入稿データの解像度不足による粗い仕上がり
  • 特色データの使用によるCMYK変換後の色の相違
  • データ内の誤字・脱字・デザインの意図とのズレ
  • モニターの色設定とRGB→CMYK変換後の色の違い
  • 商品到着後7日を超えてからのご連絡
  • 製作基準内の軽微なカットズレ・色ブレ

――この回答の本質は、「製作側がコントロールできない領域は保証外」 という明確な線引きです。
ここから先は、その背景と回避方法を解き明かしていきます。


なぜ「対象外」が存在するのか
 

保証対象外の領域があるのは、製作側が責任を持てない範囲 が明確に存在するからです。
 

たとえば、お客様が入稿したデータの誤字を、印刷会社が事前に発見することは原理的に不可能です。
「キャラクター」が「キャクラター」になっていても、それが誤字なのか造語なのかは判断できません。
 

同様に、RGBで作成されたデータをCMYKに変換した際の色の変化は、物理的に避けられない現象です。
 

これらを「保証する」と言ってしまうことは、不可能を約束することになります。
結果として「ちゃんと約束を守れない印刷会社」になってしまいます。
 

つまり保証対象外の明示は、お互いの信頼関係を守るための、誠実な線引き です。


対象外ケース①:解像度不足による粗い仕上がり
 

入稿データの解像度が不足していると、印刷時に粗い仕上がりになります。
 

これは データの問題 であり、印刷機の問題ではありません。
 

具体的な現象:
・輪郭がギザギザ(ジャギー)になる
・細かい部分が潰れて見えない
・色のグラデーションが段になる
・全体に「ボケた」印象
 

回避方法:
仕上がりサイズで350dpi以上 のデータを用意
・72dpi固定のソフト(スマホアプリ等)では 仕上がりサイズの5倍以上 で書き出し
ベクターデータ(.ai)を活用すれば解像度の問題を回避可能
 

解像度の知識は、入稿前のチェックリストに必ず入れてください。


対象外ケース②:特色データのCMYK変換による色の相違
 

DIC・PANTONE等の特色データを入稿された場合、印刷時には自動的にCMYKに変換されます。
 

変換後の色は、特色見本帳の色味とは異なります。
これは CMYK印刷の物理的制約 であり、印刷機の精度の問題ではありません。
 

とくに:
蛍光色:CMYK域外のためトーンダウン
金・銀・メタリック:CMYKでは光沢感が出ない
濃い深い色:比較的近い再現が可能
 

回避方法:
最初からCMYKでデザイン する
・特色番号の CMYK換算値 を確認してデザインに反映
・量産前に 試作で実物確認
 

「特色は使えない、CMYKで仕上げる」を前提に設計することが、後悔を避ける最大の方法です。


対象外ケース③:誤字・脱字・デザインの意図とのズレ
 

これは最も切実な保証対象外パターンです。
 

キャラクター名のスペルミス。
日付・年号の誤記。
ロゴの色の指定間違い。
「あえてこう書いた」と思ったがやっぱり誤字だった。
 

これらは お客様しか判断できない領域 であり、印刷会社が事前に修正することはできません。
 

回避方法:
入稿前に必ず自分の目で全項目チェック
第三者(家族・友人・チーム)にもダブルチェック を依頼
時間を置いて再確認(数時間〜1日空ける)
声に出して読む(誤字発見率が劇的に上がる)
量産前に1個試作 して実物で確認
 

とくに 「印刷したらやり直せない」 という事実を意識すること。
これが入稿前チェックの動機を強くしてくれます。


対象外ケース④:モニターと印刷の色の違い
 

「画面で見ていた色と、実物の色が違う」――。
これは印刷物の宿命的な現象です。
 

原因:
・モニター=RGB(光の三原色、発光体)
・印刷=CMYK(インクの四原色、反射体)
・モニター=個体ごとに色設定が異なる
・印刷物=環境光(照明)で見え方が変わる
 

この4つの要因が複雑に絡み合うため、画面と印刷物の完全一致 は理論的に不可能です。
 

回避方法:
CMYK設定でデザイン する
蛍光色や派手な原色は避ける
校正済みモニターを使う(プロ向け)
量産前に試作で実物確認
 

これらの基本対策で、画面とのギャップは大幅に縮まります。


対象外ケース⑤:商品到着後7日を超えた連絡
 

不具合のご連絡は 商品到着後7日以内 にお願いしています。
 

これを超えると、原則として保証対象外となります。
 

理由:
配送中の事故か納品後の取り扱いか の判断が困難
・運送会社の補償期限を過ぎる
・製作現場の記憶が薄れる
 

回避方法:
到着したらまず開封して確認
・気になる点があれば 即日連絡(写真を撮ってフォーム送信)
・連絡フォームの入力時間 = 数分
 

7日というラインは、十分な確認時間として設計されています。
到着即開封・即確認をルーチン化してください。


対象外ケース⑥:製作基準内の軽微なカットズレ・色ブレ
 

オンデマンド印刷・小ロット生産には、製作基準内の許容範囲 があります。
 

主な許容範囲:
ステッカー カットズレ:1.5mm以内
アクリルキーホルダー カットズレ:1.0mm以内
色むら:環境変化による軽微なグラデーション状
ドット:針先サイズの点
筋・薄い箇所:軽微な印刷ムラ
モアレ:細かなストライプ・トーンパターン由来
 

これらは「製作基準内」の現象として、保証対象外となります。
 

ただし「程度が著しい場合」は別途対応可能です。
境界線が微妙なケースは、迷わず写真添付でご相談ください。


保証対象外を回避する「3つの習慣」
 

保証対象外トラブルの大半は、3つの習慣で回避できます。
 

習慣1:入稿前セルフチェック
解像度、CMYK設定、文字スペル、日付・年号、レイアウト――。
入稿前に必ず確認するチェックリストを作る。
 

習慣2:1個試作で実物確認
量産前に1個だけ試作。色味・サイズ感・読みやすさを実物で確認。
ここで気付いたことは、量産前なら手直し可能。
 

習慣3:到着即開封・即連絡
商品が届いたらすぐ開封してチェック。
気になる点があれば、その日のうちにフォームから連絡。
 

この3習慣で、トラブルの発生率は劇的に下がります。


「対象外」の線引きを知ることは、信頼の出発点
 

保証対象外の項目を明示することは、決して「責任逃れ」ではありません。
 

むしろ 「ここまでは保証する、ここから先はお客様の責任で」 という明確な線引きこそ、双方が安心して取引できる土台です。
 

曖昧な保証範囲は、いざ問題が起きたときに必ずすれ違いを生みます。
「言った言わない」「思っていたのと違う」――こうした感情的な対立を避けるためにも、事前の線引きは重要です。
 

明確な線引きは、長期的な信頼関係の出発点です。


判断に迷ったら――まずご相談ください
 

「これって対象外?保証範囲?」と迷うケースは少なくありません。
 

そんなときは、迷わず お問い合わせフォーム でご相談ください。
 

写真とともに状況をお知らせいただければ、製作担当者が 「保証範囲か、対象外か、対応可能か」 を丁寧にご回答します。
 

判断が微妙なケースこそ、コミュニケーションで解決します。
お一人で抱え込まず、まずご連絡ください。


まとめ
 

保証対象外となる主なケース:
 

・入稿データの解像度不足
・特色データのCMYK変換による色の相違
・データ内の誤字・脱字・デザイン意図のズレ
・モニターとCMYK印刷の色の違い
・到着後7日を超えた連絡
・製作基準内の軽微なカットズレ・色ブレ
 

これらは 「製作側がコントロールできない領域」 であり、誠実な線引きです。
 

回避の3習慣:
入稿前セルフチェック・1個試作・到着即開封即連絡。
 

明確な線引きは、長く続く信頼関係の出発点です。
分かれ目を知ることが、安心して制作を続ける土台になります。


 
👉 その入稿、“自分の責任範囲”を理解してから送り出していますか?
 


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