塗り足しとは?白フチを防ぐグッズ制作データの基本

2025.08.13 Wed

「端に白い線が出ちゃった…」を防ぐ!

グッズ製作における塗り足しの基本

オリジナルグッズ制作で、
よく聞くトラブルの一つがあります。

それが

「完成品の端に白い線が出てしまった」

というものです。

デザインは問題なく作ったはずなのに、
完成したグッズを見ると
縁に細い白いラインが見えてしまう。

実はこれは、
印刷の失敗ではなくデータ作成の問題であることがほとんどです。

その原因の多くは
「塗り足し(ぬりたし)」が不足していることです。

塗り足しは、印刷やグッズ制作において
とても基本的でありながら
初心者が見落としやすいポイントでもあります。

ここでは、
グッズ制作で失敗しないための
塗り足しの基本を分かりやすく解説します。


塗り足しとは何か

塗り足しとは、
仕上がりサイズよりも外側に広げてデザインを作ることです。

印刷物やグッズは、
印刷されたあとにカット工程が行われます。

このカットは非常に精密ですが、
機械の都合上、
わずかなズレが発生することがあります。

もしデザインが
仕上がりサイズぴったりで作られていると、
カット位置が少しずれただけで
紙や素材の地色が見えてしまいます。

その結果、
白いフチ(白線)が出てしまうのです。

塗り足しは、
この問題を防ぐための仕組みです。


なぜ塗り足しが必要なのか

印刷やグッズ制作では、
完全にズレのないカットは存在しません。

例えば0.1mm〜0.3mm程度の
微細なズレが起こることがあります。

このズレを前提として、
デザインを 少し外側まで広げておくのが塗り足しです。

塗り足しがあれば、
カット位置が多少ズレても
白い線は出ません。

つまり塗り足しとは、
印刷工程の誤差を吸収する安全領域とも言えます。


塗り足しの基本サイズ

一般的な印刷では、
塗り足しは 3mm程度が目安とされています。

例えば、

仕上がりサイズ:100mm × 100mm

の場合、
データサイズは

106mm × 106mm

で作成します。

つまり上下左右それぞれ
3mmずつ外側に広げる形になります。

この余白部分まで
背景や色を伸ばしておくことで、
カット時の白フチを防ぐことができます。


背景は必ず塗り足しまで伸ばす

塗り足しを作るときに重要なのは、
背景を塗り足し部分まで伸ばすことです。

よくあるミスが、

・塗り足し領域が白いまま
・背景が仕上がりサイズで止まっている

というケースです。

これでは塗り足しの意味がありません。

背景やベースカラーは、
必ず塗り足し領域まで
しっかり広げておきましょう。


文字やロゴは内側に配置する

塗り足しとセットで覚えておきたいのが
安全領域です。

文字やロゴなど重要な要素は、
仕上がりの端ギリギリに配置すると
カット時に切れてしまう可能性があります。

そのため、

・文字
・ロゴ
・重要なデザイン要素

は、
仕上がりサイズより内側に配置するのが基本です。

一般的には
3mm〜5mmほど内側に余裕を持たせると安心です。


まとめ|塗り足しは印刷の基本

グッズ制作では、
塗り足しは非常に基本的なルールです。

塗り足しを理解していないと、

・端に白い線が出る
・デザインが欠ける
・印象が悪くなる

といったトラブルが起こることがあります。

しかし基本を押さえておけば、

・仕上がりサイズより外側までデザインを広げる
・背景は塗り足しまで伸ばす
・文字は内側に配置する

この3点を意識するだけで、
多くの問題を防ぐことができます。

小さなポイントですが、
塗り足しはグッズ制作の完成度を左右する重要な要素です。

美しい仕上がりを実現するためにも、
データ作成の段階でしっかり意識しておきましょう。

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